2010年12月7日火曜日

石原都知事発言に思うこと

今日は久しぶりに朝からカッカしてしまった。
石原都知事の発言について読んだからである。
「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」ってやつね。
足りないのも、気の毒なのも、どっちだ。まったく。

せっかくの気持ち良い朝が台なし、とカッカしながら、無知を露呈してかっこわるいことになっているのは発言者本人だと思ってみたりしたんだけど、考えれば考えるほど看過できない。

なぜ看過できないかというと、今、「過激な性行為を描いたマンガやアニメの販売などを規制するための東京都の青少年健全条例の改正案」が議論されているから。
私は、マンガもあまり読まないし、この改正案が通ったところで、自分が受ける短期的な影響はかなり限定的だろう。
しかも、問題になっている「過激な性行為の描写」は、きっと相当過激なんだろうと想像する。
かつ、子供を持つ親御さんたちが、こういうことを危惧することも理解できる。
と、百歩譲って考えようとしてみた。

でも、何を規制すべきか、誰が決めるわけ?って問題がある。
いろいろ読んでみると、何を規制すべきか、という部分が曖昧だし、となると、かなり恣意的に規制することができてしまうことになる。
しかも、同性愛者をつかまえて、遺伝子がどうのとか、気の毒だとか、足りないとか言っちゃうような政治家が、規制の対象を決めるとしたらどうだろう?
表現の自由は、私にも、子供を持つおかあさんにも、病的なフェティズムをもった変態にも、同じように保証されてる。
「野放図」だって、テレビに気に入らない人が出てることだって、自分の趣味趣向にあわないものがあふれている現状だって、すべて自由だからだ。
でも、「自由」の内容をお上が決めるとしたら、それはもう自由じゃないのだ!!!
と、一人で興奮しちゃったけど、児童ポルノを擁護してるわけじゃないよ、念のため。