2010年4月1日木曜日

「森へ還る」



この仕事をしていて良かった、と思わせてくれた最近の仕事のひとつが形になりました。
ブルータスの「森へ還る」特集。

世界で一番大きな樹ギガントセコイアを見に、カリフォルニアのセコイア国立公園に。
そしてヘンリー・デビッド・ソローの軌跡をたどるべく、マサチューセッツのウォルデン湖まで行ってきました。

この仕事をしながら、ヘンリー・デビッド・ソローの「ウォールデン 森の生活」の新訳版を読み直してみた。
若い頃、読んだときには、「難解でよくわからん」と思ったのだが、それはどうやら訳のせいだったみたい。
訳注のついた新訳バージョン(右のFavorite欄に入っているもの)はぐんと読みやすくなっている。
よくよく考えたら、ソローがこれを書いたのは、日本に黒船がやってくる前。
そんな時代にソローは文明や資本主義の危険性について指摘しているのです。
ゲリー・スナイダーとか、アレン・ギンスバーグとか、私の思想に影響を及ぼした人は、みんなこの人の影響を受けているのではないかと勝手に想像しながら、今回の原稿を書いてみました。
ぜひ読んでみてください。