2010年10月6日水曜日

心配してくれたみなさんへ。


先週、愛犬ウィスキーが事故で亡くなりました。

そもそもウィスキーがうちにもらわれてきたのは2002年。
こんなライフスタイルで犬を育てるのは無理!という私の反対を押し切って、当時のパートナーがもらってきてしまった子犬でした。
反対はしたものの、やってきてからは私も当然ウィスキーにめろめろになり、一人になってからもずっと育ててきました。

ウィスキーはものすごく手がかかる犬でした。
日本語では暴れん坊将軍、英語ではhandfulと形容されていました。
頭がいいので、クローゼットのドアを開けて中身を引きずりだしたり、冷蔵庫を開けることを覚えたり、机によじ登ってコンピュータをさわったり・・・
つくづくしつけに失敗した、と頭を抱えることもしばしばでした。
どんなに忙しくても、エネルギーのありあまったウィスキーを毎朝毎晩散歩させることが辛くなったこともたびたびありました。

ここ数年は、都会にばかりいてはいけないと、なるべくいろんなところに連れていきました。
都会しか知らなかったウィスキーは、初めは自然にとまどっていたけれど、だんだん慣れて、苦手だった泳ぎを克服し、リードなしで走りまわることを覚えました。
屋外のショーにもたくさんいって、たくさんの人にかわいがってもらいました。

今、お別れがあまりに急にやってきて、みんながウィスキーは幸せだったねと言ってくれるけれど、悔やまれることは多々あります。
そのなかでも一番大きいのは、さんざん人間の(私の)都合で振り回してきてしまったということ。
私がパートナーと別れたり、出張にでかけたり、引越したり・・・・そのたびにいろんなところに預けられたり、連れまわされたりしてきたわけです。
そういうことを思い出しては、悪かったとか至らなかったとか思っています。
しょうがないっていえばそうなんだけど、やっぱりペットって不憫だ・・・

たくさんの方にご心配いただき、びっくりするくらいの数の電話/メール/テキスト/ツイッターをいただきました。
こちらから言わないのに、締切りを伸ばしてくれた編集者もいました。
慰めるつもりで電話をくれたのに、私より泣いてた友達もいました。
昨日は、玄関にスマイルマークのついたケーキがおいてありました。
最初の何日かは、おくやみを言われては泣き、知らない犬を見ては泣き、店先の「犬お断り」のサインを見ては泣き、という感じでしたが、もう大丈夫です。

ウィスキーは友達の好意で、桜の木の下に埋めてもらいました。
ほんとに幸せな犬だったと思うよ。
と、なんだかものすごく犬バカなエントリーになっちゃったけど、心配してくれた人へのお礼の気持ちをこめて書きました。
ほんとにみなさん、ありがとう。